じゃがいも

梅雨シーズンの今、作り置きしているおかずを放置して家を出て良いのかどうか迷う。
カレーと豚汁、どちらも鍋をコンロに出しっ放しにして外出するのは、冬であれば問題ないと思う。
暑い夏場であれば、もちろん冷蔵庫に入れるが、今の季節は微妙だ。

外の気温は25度ほどで涼しい。
家の中にいて窓を開けていると、かなり風通しが良くて涼しく過ごせる。
冷蔵庫でなくてもいいのでは?と思うが、食中毒も気になるシーズンだからこそ、冷蔵庫に入れなくてはいけないそうだ。
28度を超えたときに、出しっ放しではダメになると最近テレビ番組で紹介されていた。

窓を閉め切って出かけると、ムッとしたように空気が停滞して、暑くなる。
と、考えたら、気温25度であっても冷蔵庫に入れなくては。
豚汁がある日にカレーを作った自分の献立センスも疑うが、作り置きしていると夜が楽なので、できるだけしておきたい。
中でもカレーはとくにそうだが、ジャガイモが入っているものは、傷みやすいそうだ。

いくらスパイスが何種類も入っているカレーとは言え、冷蔵保存が良いらしい。
昨年、自分でも良く出来たと思った麻婆豆腐を傷ませてしまった。
お気に入りのフライパンで、麻婆豆腐の元を使わずに仕上げたのに、出かけるときに放置してしまった。

帰宅してドアを明けた途端嫌な予感がした。
上出来の麻婆豆腐を捨ててフライパンを洗っているときのあの悲しさと言ったら、表現しがたい。
あんな思いをしなくても良いように、今年は気を付けなくてはいけない。

漬物の好み

うちの姉の旦那は、福神漬けが大好きだそうだ。
カレーの時は福神漬けがないと悲しそうな顔をするらしい。
カレーに福神漬けというのは分かるけれども、それ以外の通常のごはんのときにも普通の漬物として食べるそうだ。
漬物の好みもまあ人それぞれなものだな、と思う。

私は、福神漬けだったらカレー以外では別に食べない。
というより、漬物自体をご飯に合わせて食べるということがめったにない。
漬物はお茶請けだと思っているからだ。
これを言うと母親に怒られる。
漬物はご飯のおかずよ!だということだそうだ。
ご飯がお膳からなくなった時点で、漬物単品を食べただけでも怒られる。
でも、漬物の味を味わうには、そのままお茶請けとして食べるのが一番適しているというのが持論だ。
ご飯の甘みで薄まることなく、しっかりと漬物そのものの味が分かるし、お茶にもよくあう(本当はビールに一番よくあう)。
でも漬物一切れで怒られるのも面白くはないので、基本的に私はあまり食べないことにしている。
でも一つだけ、「つまみ」として食べていても何も文句を言われない漬物がある。
それは、奈良漬である。
我が家で飲酒をするのは私だけである。
というわけで、昔からアルコール分を含んだものは私の専売特許で、一人で食べていても文句を言われないのである。
だから奈良漬だけは私も大変好んで食べるのであるが、どうしたって値段がはる。
家族みんなで食べる漬物ならば、家の「国庫」から支出されるのであるが、私一人が食べるものとなるとどうしてもポケットマネーだ。
たかが漬物代といいたいところだが、されど漬物代。
そうそう簡単に口にできないラグジュアリーな品物なのである。
できれば他の家族も食べてくれればいいのに、と思いながら、本当に時々、給料日後に買って帰るという現状である。

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