勉強できる人

小学校から高校まで、勉強の好き嫌いが激しかった。
文系授業は大好きで、先生の余談話も大好きだった。
しかし理系授業はただ苦痛。

ウキウキすることは全然無かった。
数学などは、答えが一つだから、皆同じかんがえ方で答えを導く。
それが自由な発想ではなく、みんな同じというのが好きではなかった。
今考えると、かなり捻くれていた。

総合的に、成績は中の下、というかんじ。
私のように得意不得意があまりなく、コンスタントに点数が採れる人が本当に羨ましかった。
頭脳、というよりかは飽きずに勉強できる姿勢がすばらしいと思っていた。
学生時代から早10年だが、勉強できる人たちは今何をやっているのだろうか気になってしまう。

東京の大学に進学したらしいよ、とか留学したらしいよ、という10代後半の情報まではなんとなく噂が回ってきていたが、大人になった今、どこで何をしているのだろうか。
大学院に進んで、研究室にこもっている同級生と久しぶりにSNSで再会した。
研究内容は書けないと言っていたので良く分からない。

学年成績トップだった男子が、某繊維メーカーの研究室で仕事している。
どうも私とは世界の違う「勉強ができる人」は「研究」に携わることが多いようだ。
しかし、私とテストの成績がどっこいどっこいだった男子が、某自動車メーカーに入社していて、昨年発売になった新車の製作チームに入っていたそうだ。

メカニック的な話は当時から好きだった記憶があるが、まさかそんな所に進んでいたとは。
しかも、27歳の若さで、現在一戸建てを建設中だという。
間取りで悩んでいる、ということをSNSで書いていた。
学生時代の勉強できる、できないは、その後のキャリアに関係あるのか、ないのか、よく分からない。

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