japanese food
海外で日本のラーメンが大ヒットしているらしい。
中でも、博多発祥の豚骨ラーメンの海外店舗では行列が途切れないんだとか。
内装は、日本によくあるラーメン店とは違う、モダンな和食屋という印象にしているお店が多い。
壁や床、天井、カウンターもすべて黒で統一されている。
白の筆のようなもので、なにやら漢字でデザインされている壁は、書き殴ったような筆運びがいかにも外国人に受けそうである。
実際の日本のラーメン店はこんなに内装にこだわっていないと言いたい。
ヒマなときはスポーツ新聞を見ているぶっきらぼうな店主とラーメンを運ぶ奥さん。
言葉を交わさずとも互いに意思が分かる熟年夫婦の雰囲気がそのまま客席にも現れている。
油が溜まった天井や床、漫画本が置いてある棚、扇風機など、これが実際の豚骨ラーメン店である。
海外に出店するにあたって、「いかにも日本的」な要素を取り入れているのであろう。
掛け軸などをインテリアに取り入れているお店もあるようだ。
日本でイタリア料理店などに行くと、イタリア国旗やパスタの材料である麦が壁に飾られていることがあるが、これと同じようなことだろう。
ただ、「いかにも日本らしく」を追い求めすぎて、逆にリアル感が無くなっている海外の日本料理店もある。
うどんやそばのお店では、こけしを何十体も並べてみたり、大漁旗をたくさん掲げたりと、日本人から見ると「やりすぎ」と感じる。
一輪挿しにツバキが差してあったり、夏は風鈴がある、くらいのさりげないところが日本の本当のインテリアだとぜひ感じてほしいものだ。
憧れの土地は外から見てるだけの偶像
北国生まれ、北国育ち。
そして今も北国で暮らしている私ですが、他の都府県民から見ると、羨ましい点が数多くあるそうです。
テレビや雑誌を見ても感じますが、何より転勤などで都府県へ移住した友人がよくそういった発言をします。
私も人よりは数多く旅行している人間なので、なんとなく他の土地の風土などは分かりますが、やはり暮らしてみないと分からないことがほとんどですよね。
まず第一に言われるが、食べ物。
これはなんとなく分かる気がします。
海外旅行からの帰りに、トランジットの関係でどうしても国内泊しなければならないという事があって、仕方なく夕食を居酒屋で食べようということになりました。
私の地元は、歓楽街が有名で、当然飲食店も多数あります。
特にリサーチをしなくても、よっぽどじゃなければマズイものは出てこないというのが当たり前なのです。
ですが、この感覚が間違いだったのです。
私の地元では、ホッケという魚をよく食べるのですが、開いて干したもので、直径30センチ位で身が厚く、なんとも食べごたえのある魚で、居酒屋に行くと定番の焼き魚です。
その旅先で入った居酒屋にもホッケがあり、海外旅行から帰ったばかりで和食に飢えていた私たちは、当然注文しました。
すると運ばれてきたのは、地元で普段食べている物と同じとは思えない小さな魚。
そしてペラペラ。
「これはアジか?」と思うほどです。
でも、値段だけはしっかり高いのです。
この時、私の地元はやはり日本でも有数の食処なのだと実感しました。
もう一つ例をあげれば、雪です。
私たちにとっては、「また嫌な季節が来たな。」位にしか思わないのですが、こちらの雪はとても質が良いらしく、国内だけではなく、海外からもスキーヤーが集まる土地なのです。
確かに私も若い頃はスキーやらスケートなど、ウィンタースポーツをやりましたが、今では雪かきだけで精一杯で、雪と関わりを持ちたくありません。
こうして、食環境やスポーツ面などでフィーチャーされる土地ですが、実際に暮らしてみないと、その土地の本当の姿には気づかないと思います。