私とお酒

私はお酒をほとんど飲みません。もともと飲める方ではないし、飲みたいと思えないからです。また、大学生時代にあったある飲み会が気がかりで、お酒の席が楽しめません。以下、私が大学生時代に経験した、苦い思い出です。
 私の入学した学科は、各学年13人と少なく、こぢんまりとした学科です。そのため学年の垣根を越えて仲良くなり、頻繁に飲み会等も開催されていました。その飲み会には私もよく参加させてもらったのですが、ある日をきっかけに、飲み会がとても怖くなりました。

 私の大学では、11月の中ごろに学園祭が開かれます。学園祭は各学科やサークルごとに出店するのですが、私たちの学科は1、2年生のみで行います。私が1年生の頃は、喫茶店を出しました。売り上げも上々で、文化祭の後には打ち上げがありました。2年生の先輩方とは、よく飲み会をしていたので、今回も楽しく終わるだろうと考えていたのですが、この飲み会は散々な結果に終わりました。文化祭が上々の出来で終わり、みんなテンションが高く、いつにもましてお酒が進んでしました。また先輩の中には、やたらと後輩に飲ませたがる方もいて、ある男子が標的とされていました。彼も、負けまいと飲み進めていましたが、しばらくしたら目を瞑って、口を固く閉じ、上を仰いで休んでいました。
飲み会も一段落してきた頃、私の隣に座っていたその彼が、かっと目を見開き、マーライオンさながらに吐き始めたのです。みんなビックリしたものの、とりあえず彼をトイレに連れて行くことにしました。店員さんに雑巾をお借りし、出来る限り掃除をしました。
掃除を終え、そろそろお開きにしようというタイミングで、その彼がいないことに気づきました。そのまま帰ってしまったようです。同じ方向の他の男子が急いで後を追いかけたのですが、無事駅で合流できたそうです。しかし私はその時、彼はもう学校にこないのではないかと思い、泣いてしまいました。そして、もう二度と無茶な飲み会はしまいと心にちかいました。
翌週の月曜日、心配していた彼もきちんと登校し、元気に過ごしていたので、とても安心しました。しかし彼は飲み会の席でも、あれからお酒を全く飲んでいません。やはり気にしているのだろうと思うと、とても悲しかったです。またあの時、私が止めれば良かったのに、とも思います。今はほとんど連絡を取っていませんが、彼は楽しくお酒を飲めるようになったのかが、とても気がかりです。いつか再開し、この笑い話にして、彼とお酒を飲めたら良いです。

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